姉ちゃんは昔から、お年玉はあまり使わないで貯金をしている。


そんな姉ちゃんとは違って、俺は小さい頃から、貰ったお年玉はゲームを買ったりして使っていた。


だから、俺には貯金なんてものはない。


でも、指輪を買うとなると……


俺のお小遣だけでは、足りないだろうな。


でも、はるか先輩の喜ぶ顔が見たい。


俺は悩んだ結果


「……貸して下さい」


そう言うと、姉ちゃんは待ってましたと言わんばかりに


「じゃぁさ、はるかちゃんのプレゼント買いに行く時、お姉ちゃんついて行ってあげるね!」


笑顔でそう言った。


その笑顔はやっぱり何かを企んでいるというか……