「うーん……。何が欲しいのかな？って、私より、はるかちゃんの友達に聞いた方がいいんじゃないの？」


はるか先輩と１回しか会った事のない姉ちゃんに聞いてもわからない事はわかっていたのだけど


「その友達の意見が役に立たなかったんだよ」


「そっか」


姉ちゃんは、“うーん”と考える。


「なぁ、姉ちゃんなら、彼氏から何を貰いたい？」


バレンタインの時、甘いのが苦手な俺の分以外で、２種類のケーキを作っていた姉ちゃん。


だから、好きな人はいるのだろう、と思っていた。


それが、彼氏かはわからないけど。


「うーん……。クリスマスを二人きりで過ごせるなら、それだけでいいかな？」


姉ちゃんもかよ……


ってか、やっぱり彼氏いるんだ。


そんな事を思いながら


「物だよ！物！」