「何でだよ!何で姉ちゃんに、あげなきゃいけないんだよ」


姉ちゃんは、俺がはるか先輩と付き合っている事を知っている。


姉ちゃんにじゃない事は、考えればわかるのに。


っていうか、ただでさえ、部活をしているから、俺はバイトが出来ない。


お小遣で、なんとかはるか先輩へのプレゼントを買おうとしているのに。


「なぁーんだ、違うのか。はるかちゃんへのプレゼント?」


「あぁ」


っていうか、本当はわかっていたんじゃないのか?


姉ちゃんを見ると、にやにやしながら俺を見ている。


やっぱり、聞くんじゃなかった。


俺は恥ずかしくなり、姉ちゃんから目を逸らす。