次の日の放課後――…


授業も終わり、部活に行く前


「今日、楽しみにしてるな!」


雨宮くんは、相変わらずの爽やかな笑顔で言って、教室を出て行く。


私はあれからずっと、拓真の事を考えていた。


だから、雨宮くんが私の作った物を食べたいと言っていた事を忘れていた。


そういえば、その話から拓真が告白したんだった。


私って拓真の事、どう思ってるんだろう……


やっぱり弟?


っていうか、“返事をちょうだい”って言われたりわけでもない。


私、どうしたらいいの?


茜は掃除当番。


だから、私は一人モヤモヤしたまま、教室を出て家庭科室に向かう。