そして、拓真は私の顎をグイッと上げ、私の唇を塞ぐ。


拓真がそんな強引にキスをしてくる事は初めてだ。


拓真のキスは次第に深い、深いキスになっていく。


そして、そのまま拓真は私をベッドに沈ませる。


「はるか先輩……。はるか……」


拓真は私にたくさんのキスをしながら、私の名前を愛おしそうに呼んだ。


いつも私の事を“先輩”と呼ぶ拓真。


だけど今、私の事を“はるか”って呼んでくれた。


それが嬉しくて私は拓真の首に腕を回す。


その後も、拓真はたくさん深い、熱いキスをくれる。


そして、拓真の手が服の上から私の胸に触れた瞬間


「……、あっ……」


無意識に出たヘンな声。


イヤッ、恥ずかしい。


私は恥ずかしくなりパッと口を手で押さえた。