家庭科室の甘い味

普段、“可愛い弟”タイプの拓真。


だけど今は“男”って感じがした。


そんな拓真に私は、顔も身体もすごく熱くなってきた。


すごくドキドキしている……


ぐぅぅぅ


へ?


「……プッ、あはははっ!拓真お腹すいてんじゃん!!すぐ作るから待ってて!」


そう言うと、私は拓真の腕の中から、するり、とすり抜けると、再び調理をし始める。


さっきは、“男”って感じがしたけど、やっぱり基本、拓真は“可愛い弟”だよな。


そんな事を思いながら、ご飯を作る。