「…やだよ」


「だよな…」
じゃんと同じ事を言ってきた。
そもそもれんにマネージャーなんて無理だと思う。
なんもできないし。
「用事って、それだよね??」
「おう」

なんか悪い気がしてきた。
二人から誘われて、両方断るなんて。
「ごめん」
つい謝ってしまう。
「いいって。お前にはテニスがあんだし」
サッカーは嫌いなわけじゃないのに。
はぁ…。
複雑な気分。

すると、ポケットでケータイが鳴る。
:今から迎えに行くから
ふうちゃんからだ。
「ごめん、行かなきゃ…」
そう言うと、片平は笑顔で
「謝りすぎ。じゃあ、明日な」

れんは屋上を出る前に、片平に手を振った。