「ダメ?」
悲しそうな顔をする。
…この表情。
れんはこれに弱い。

「……だめ」
ふうちゃんに対して不安になってるのに、れんからふうちゃんを裏切る行為は出来ない。
「…ごめん。もう俺、無理…」


「じゅん…っ」
バタンッ
れんの声は届かず、教室の中に入れられた。
おまけに鍵も掛けられる。


ここ…音楽室??
大きなピアノがあり、譜面台も結構な数がおいてある。
「……」
いきなり無言になる、じゅん。
…………。
どうしよう。
すごく気まずい。




「やっぱり、止めるか」