「じゃ、行こっか。」

加賀君は私の手をとって歩き出した。

何かが違う気がしたが、何か触れたらいけない感じがした。

帰る方向は、同じでたまに私を見かけてたらしい。
そんな他愛もない話をしながら歩いた。

「公園寄ってかない?」

手を引かれるまま、公園に入ってベンチに座った。

「付き合ってくれて、ありがとう。小野田さん可愛いし、俺の事好きだし大丈夫だと思ったんだでも、やっぱりモテるでしょ?」

やっぱり、私が思ってる加賀君とは全く正反対。
彼は挙動不審な私の顔を覗き込んできた。

「うん?」
ビックリして、固まっちゃった。

「そぅそぅ、付き合う上で守って欲しい事があるんだよね。」
「えっ?」

私は、また固まってしまった。