お風呂から出たら、佑都がソファーで何かを見ていた

「何してるの?」

「アルバム」

それは、私と佑都が写っている幼い頃の写真だった。

「佑都可愛い」

彼は、また私に抱き付いてきた
「どうしたの?」
「ずっと、綾を探してた。突然引っ越したから全く分からなかったし、うちの親はすごく遠くに行ったって言ってたし…
でも高校入った時、綾を見てすぐ気付いた。絶対あーちゃんだって思った。」

私は、全く気付かなかった。

「ごめんね、親が海外行くってなって急だったの。日本に帰ってきたけど前住んでた所じゃなかったし。とーくんだって気付きもしなかった。」

「いいよ。綾はまた俺を好きになってくれたからね」

彼は、すごく自信満々に言葉を言う。

「俺も昔よりはかっこよくなったし。綾も可愛いし」