「結婚!考えてくれてるの?」




やっぱり…








『そのことなら、前にも言ったけど考えてる。お互いちゃんと自立したらにしないか?』




「なんでよ~前はァ、大学卒業したらなっていってたじゃん!」



沙耶はまた甘い声で俺に言う。




『気が変わった。もう少しよく考えてみろよ?俺達まだろくに貯金もないし、お互い仕事が上手くいくなんて保障はどこにもないんだぞ?』




「でも、沙耶は…」