「ちょっ…!!」

「どこ行こうとしてんだよ。お前、俺を転ばせたんだから…責任取れよ…?」


って俺何言ってんの!?

こんなつもりじゃ無いけど取り返しつかねぇじゃねぇか!!!


「…何すればいいのよ。」

「…ぎゅってして。」


ってまたしても何言ってんの!

てか、なんで俺は…聖歌を抱きしめてんの…?


「はぁ!?」

「じゃなきゃ許さない…」

「仕方ないわね…」


……ぎゅうっ…。


「…これで、いいのよね?」

「……」


どうやら俺はまた寝落ちたようだ。

聖歌のおどおどした腕が心地好かった。

しかも…なんか甘い匂いも…。


「…輝君」

「?」