「はいはい」


その時、ガラッとドアを開け放したのは…河合聖歌だった。


「きゃっ、すいません」

「あ、いや。笑子、じゃあ、俺、かえ、るな」


カタコト過ぎるだろ…。


「せんせー、指、切っちゃったぁ」

「はい、絆創膏」

「ありがとー」


男らしい風貌とは裏腹な可愛らしい性格。
やっぱり…似てる?


「ねぇ、聖歌?あの…琉とは…何かしら関係があるんじゃないの…?」

「へ?琉?誰?」

「さっきの、でかい男」

「知らないなぁ…」


という言葉とはうらはらに、目線が外れまくって挙動不審。


…なんかあるな。