楽しかった夏休みが終わり、学校が始まった。


奏汰とはあの日からあのまま話していない。
メールもしていない。

喧嘩といっていいのかわからないけど、まぁ、喧嘩といっておこう。






学校に行くまでは今まで1人だから別に何も変わらない。



もし奏汰と話さなくても元の生活に戻るだけ。


そんなに深く考えることじゃないと、俺はそのことを気にしないようにした。









ガラ



教室のドアを開ける。



奏汰がうるさい。
というのは奏汰がみんなに俺の愚痴を言いふらしてるから。


「でね、十夜がー…」




気にしない気にしない。


俺は何も言わずに自分の席につく。


奏汰がこっちをチラチラみてるけど気にしない。






「おはよう十夜」

「おぅ」


周と流がやってきた。
朝から奏汰にさんざん俺の愚痴を聞かされたらしく、なんだか顔が疲れている。