時がすぎ、みんなは自分の家に帰っていった。



勉強会じゃなくてただの遊びになったけど。






部屋にあるコップを片付けていると、朝陽が話しかけてきた。



「お兄ちゃん、奏汰くん達と会って変わったよね」


「は?」



朝陽はニコニコしている。


「よく笑うようになった」




別に俺は無表情キャラじゃないし、笑うことも怒ることも普通にあった気がする。

朝陽が言っている意味があまりわからない。




「それって」

「十夜、朝陽。ご飯よー」



俺が口を開いた時、一階から母親の声が聞こえた。

タイミング悪すぎる。