「ここはさっきの問題と一緒で…」
2人は教え方もうまく、簡単に理解できた。
授業を聞くよりよっぽどわかりやすい。
もういっそ先生になってもおかしくない。
ていうかなってくれ。
静かになった奏汰を見ると、気持ちよさそうに寝ていた。
人の家で。
人のベッドで。
「自分の家みたいに寝るね」
周も奏汰に気づいたのか笑う。
流なんか奏汰の頬を突っついてる。
起きない。
「奏汰は放っておいて続きやるか」
そしてまた勉強へと戻った。
「鎖骨…」
奏汰の意味の分からない寝言を聞きながら。
「鎖骨ってどんな夢みてるんだ…」
