体が震える程冷えきっていたので、シャワーを浴びた後長い間湯船に浸かっていた。


わたしは、どうして生き残ってしまったんだろうと考えていた。


人ってカンタンには死ねないんだな、と思った。


わたしは本当に死にたい位辛いことがあったのかと考えてみた。


仕事が見つからなくて、結婚出来ない程度だ。


そーでもなかったかもしれない。


「タオル置いておくから」


そう言って唯はどこかに出かけてしまった。


ドアの開閉する音が聞こえた。