「しばらくしたら家に行こう。体が濡れてて気持ち悪いでしょ。お風呂貸してあげるから」


唯もわたしのことを心配してくれているようだった。


死のうとしたのはわたしなのに、関係無い見知らぬ人にまで迷惑をかけて悪いな~と思った。


ここまでマスターも唯もわたしが何で浜辺に打ち上げられていたのか聞こうとしなかった。


ということは自殺未遂だと分かっていたということだろうか。


30分暖炉に当たり体が温まってきた頃、唯の家に行くことになった。


ここから歩いて10分程の距離だという。