かふぇもか

「ねえ、紗美さん太った?」


「リーリィ?(本当?)」


正月休みが明けた頃、確かに体が重くなった。


ジーンズやパンツがキツくてジッパーが最後まで上がらない。


唯の夢はパティシエということで、定期的にお菓子を作ってくれる。


シュークリーム、レアチーズケーキ、ガトーショコラ、アップルパイ。


半分はマスターと奥さんに差し入れ、残りの半分は唯とわたしで食べる。


といっても唯は元々痩せていて少食なのであまり食べない。


つまりわたしが殆ど食べることになるのだ。