「あ゛~、可愛かったな~~」


病院の帰り道、唯はまだ興奮していた。


「唯ちゃん、赤ちゃん欲しいの?」


「うん」


わたしは妊娠した仕草をして、


「じゃ、作る?」


と聞いてみた。


唯は一転、険しい顔になり、


「自分付いてないから作れない」


と言った。


「紗美さんもう30でしょ?人の心配するより自分の心配した方がいいよ」


と余計な心配までしてくれた。