もう少しで唇が触れてしまいそうな距離。 思わず日向(ムカつくから呼び捨て)の唇をガン見。 綺麗な唇。 形良くて、薄くて、 柔らかそうな甘い唇。 もし触れたらどんななのかな? すると、目の前のその唇がゆるりと弧に歪んだ。 そして一言。 「ヘンタイ。」 「なっ…、」 かぁっと熱が一気に顔に集まったのが分かった。 「もう早く離れなさいよ!」 両手で日向の胸を突っ張ると、案外すんなり離れた距離になんだか名残惜しさを感じた。 そんな邪念を頭を振って振り払う。