10分ほどして希が息を切らして走ってきた。
希『ごめん。待たせちゃった…よね?』
走ってきたせいか、髪が乱れている。
侑『のぞ、あほ毛たってる』
希『え!?うそ!せっかくセットしてきたのに…。
侑大が見えたから走っちゃった』
と照れながら無邪気に話す希が侑大はたまらなくだいすきだった。
希の髪の色はナチュラルブラウンで、ショートでふんわりしている。
でも、侑大のために走りすっかり乱れている。
侑『あ、ちょっと止まって…今俺が直してやるから』
侑大は希の乱れた髪をていねいに直し始めた。
希は頭を動かさないようにしながら上のほうをみている。
希『侑大、もう大丈夫?』
侑『よしっ!これでOK!』
希は満面の笑みを浮かべてありがとうと言った。
