キミイロWORLD-way to get happy-

今までのこと、振り返ってみたら
もう迷うことなんかなかった。

晴の言うとおりパーフェクトな2人がいる。


「…気になってる」


俯いてつま先を見ながらボソッと言った。

そしたらねねはとっても嬉しそうに笑って
晴はよく言えました、と言いながら肩を叩いた。


今はまだ、なんにも知らない。

覚えたての聞き慣れない名前が妙に新鮮で。

鮮明に覚えてる顔を思い出したら
ついでにメロンパンも脳裏に浮かんでしまう。


そういえば2人が
東海林一志を知っていたのはやはり
それほどに存在感があったんだ。

だとしたらあたしはどこまで鈍いんだろう。


観察力と言うものも
今後身につける必要があるみたいです。



「それにしても、澪ってそんなタイプだった?」

「あたしのなかにに好きなタイプと言うものは
もともと存在しなかったらしい」

「出た、好きな人ワールド澪。
これからチャラチャラしたりしないでよね」

「それだけはない!」


またまた好きな人ワールドと呼ばれるのは
やっぱりそう遠くないかもしれない。