急にシーンとあたりが静まり返った。

教室内の生徒は全員帰ったのかな。
そしてあたしは取り残されたってオチ?


ホント、
べべべつに?いいけど?って感じ。

一人で究極にブルーに染まっていると
せっかく綺麗に整えたお団子ヘアを叩かれた。


反射的に声が出て、ジロリと振り返る。

そこには口を尖らせたねねと
腕を組んでる相変わらず姉御肌な晴。



「苺オレの罰は今日の事情で許すから言って!」

「隠してること、あんたあるんでしょ」


なんて2人で用意してたかのようなキメ台詞を吐く。

唖然呆然口ポカンのあたしに
返事の間さえ与えずに無理やり下駄箱まで連れてかれた。


ふーん、待っててくれたんだ。
心の中でも素直になれない自分が密かに在住。


ねねは珍しく図書室でケータイ小説を探してたらしく
晴はその本人を探してた、だって。

2人とも昼休みのあたしの詳細を知りたかった、だって。


ねねの(悪気はないけど)頼みをすっぽかしたり
晴の尋問を拒否しちゃったり、
一人で事を悪い方向に思ってた。

とっくに2人は良い人だった。