「菜々子、何してるの? 何か拗ねてるのか」 …拗ねてねぇよ…。 ………うるさいな。 今、社長が秘書への気持ちに気付いて乗ってきたとこなのよ。 「菜々子ってば」 「ママ、出てきてよ」 「遊びたいよ」 ああ。もう…! 「分かったよ」 私は携帯をパタリと閉じるとハウスをそろそろと出た。 「やった!!ママが出たぞ。 遊ぼう」 「オー!」 きゃあきゃあと楽しそうに遊ぶ子供達を横目で見ながら、思う。 …そこは私の書斎だぞ。 子供達とこれからキッズハウスを取り合う日々が始まる予感がする。