…だいたい、あからさまに自分が旦那に、アノ時にこうされているだとか、こうしているだとか…。

言いますか?

しかも、私が知りたがっていると思っている。

………。

困った人だ、ホント…。


――その日は最後まで何とか耐えて、無事に仕事を終えた。

家に帰り、直哉に際どいところを省略して(かなりの修正をして)話す。

彼はいつものようにゲラゲラと笑い転げて私の話を一通り聞いてから、言った。

――「相変わらずズカズカとざっくばらんな人だね、有子さんは。

で?

菜々子は俺にも頑張って欲しい訳?

何をどうするって?
詳しく教えろよ」

気付くと直哉はニヤニヤと笑いながら私を見ている。