パチッ




あまりの寒さにわたしは目が覚めた。




「さむぅ〜…」




わたしのベットの近くにある
ピンクのデジタル時計は
AM5:00をさしていた。





外はまだ暗くて、
朝というより夜中のよう…。





わたしはのっそりとベットから降りて、
背中を反らした。




それから窓に向かい、カーテンを勢いよく開けた。




「あっ。また来たよ。」




少し笑いながら言うわたし。


幸村 雫 − ユキムラ シズク −



そう。


やって来たのは寒い地域でお馴染みの


真っ白い君。



雪。



わたしは雪が好き。



だって楽しいもん!!



幼稚かもしれないけど



雪は何かを運んでくれる気がするの。



なぜか分からないけど、





私はそれを待っている。