結城が立ち去った後の屋上に、ポツンと座り込むあたし。 「…涼矢」 ポツリ呟いた言葉は 広い空に溶けて消えた。 最近髪伸びたよな。 なんか雰囲気も変わったし。 はぁ…あかん。 もう考えんとこ。 高校1年の夏、初恋をした。 だけど高校1年の冬。 苦くて苦しい失恋をした。 そして今もたらたらと 引きずり続けてる。