自転車を漕いでいるとき佳乃とのたくさんの思い出が蘇ってくる。

笑ってる佳乃、泣いている佳乃、怒っている佳乃。
小さな手でクラリネットを自由自在に扱っていく佳乃。

どんな佳乃も大好きで、やっぱり世界一なのは佳乃だけで。

今日、彼女と付き合って一年が立った。

長いようで短いようで。毎日、佳乃と過ごす時間が大切で。

これからも君とずっと一緒に居たい。

俺がもっと大人になったら君はお嫁さんになってくれるかな?

この指輪をどう思うのかな。彼女のいろんな表情が頭に浮かんでくる。

「佳乃っ!」思い出の木の下でちょこんと立っている彼女の元に俺は走った。


__佳乃?

これからも俺の側に
ずっと居てくれるか?


*~~end