「しょーもな」
ケラケラ笑いながら机を叩いている真子。

「笑わんといてやー」
「いやいや、笑うやろ。本間に低レベルすぎるって」
ハハハハと椅子をガタガタ言わせるくらいに笑っている。

「真子のバカ」
「ごめんって」
笑いながら謝ってくる真子。

「はーい始めるぞ」真子が私に謝ったと同時に生物の先生が入ってきた。

「今日はそれだけが理由ちゃうもん」
先生が授業の準備をしている間もみんな小さな声でぼそぼそ話している。
私もその中で真子に話しかけた。

「何や?!」興味津々に身体を私の席に近付けてくる真子。

「後で言う」
「えーはよ聞きたい」
「後でゆっくり教えたるて」
真子に笑顔を見せると納得したのか笑顔を返して黒板の方に身体を向けた。