切れ長で綺麗な目があたしを捉える。 すると、ピタリ、とやんで飛鳥は口を開いた。 「………気づけよっ…!!」 発せられた声は、絞り出されたようなか細い声だった。 「あす…」 「お前は、俺の何を見てきたんだよ!! 見てなかったなら、俺を、ちゃんと見ろよ!! 俺は誰とでもキス出来るような男じゃねえんだよ!!!」 言われて、気付く。 長年、片時も離れることのなかった大切な存在。 あたしは、 飛鳥の何を見てきたんだろう。