飛鳥はフッと、柔らかい笑顔で、 「お前だから優しく、分かりやすく教えてやってんの」 そういいながら見せる表情に、あたしは鼓動を早くする。 何、何、何。 もう、なんか、苦しい。 今までに抱いたことの感情に、胸が潰されそうになる。 思わず俯いてしまったあたしに、飛鳥は声をかける。 「ゆずか、どうした??」 「や、何か苦しくて…」 「は!? お前、心臓病かなんか持ってたっけ??」 「持ってない…なんか、突然??」 「急性か??」 「分かんない」 「少し休むか??」