「じゃあこのItが指すのは何か、言ってみ??」
飛鳥は下がってきた眼鏡を少し上げながら、聞く。
……うっ。
な、なんかいつも眼鏡なんてかけないから…ドキドキする。
「分かんねぇ??」
飛鳥は分からなくても攻めたりしない。
むしろ、いつもより優しい。
分かるまでとことんやってくれる。
「…教師になればいいのに」
ポツリ、と言う。
「いや、そんな文、どこにもねぇけど??」
「分かってるよ!!」
「はあ??じゃあ何でそんなこと…」
「だって、飛鳥教え方上手いし、優しいから」
「ばーか」
「はい!?」
褒めてたんだけど…何で!?

