あたしは窓を開ける。 「ゆずか、どいてろ」 「うん」 バッ!! ストッ、と軽々しい音を立ててあたしの部屋に着地した飛鳥。 「いい加減、玄関から入ってきなよ」 あたしは思わず呆れる。 あたしと飛鳥、丁度向かいの部屋が自室だったことが発覚してからやってる侵入方法。 これは小学生の頃からやってること。 今更始まったわけでもないし、ましてやこっちの方が楽っていう気持ちも分かるけど…。 「で、なんなの??」 あたしが聞くと飛鳥はさっと、それをみせた。 「……宿題教えろ」