12月24日。


あたしと瞬介はデートをしていた。


カフェでお茶したり、2人がみたいと思っていた映画をみたりといつものように充実したデートを満喫していた。




その帰り道だった。


あたしと瞬介は交差点を歩いていた時だった。

…間違いなく青信号で。


あたし達は何の警戒心も抱かずに、横断歩道を渡っていた



その時だった。





自分の身長よりも大きいトラックがあたし達の方に突っ込んできた。


車道の方は…赤信号。


まるでドラマみたいな景色で、タイヤの回転がスローモーションに見えた。


咄嗟に『瞬介を守らなきゃ』と思い、瞬介の身体を思い切り押した。

そして、自分の身も守ろうとしたのだが、




遅かった。




ドン、という鈍い音と共に世界が反転した。