付き合いだしてからは毎日がとても充実していた。



凄く大切にしてくれる彼氏がいて、幸せが溢れてて。

あたしは、幸せなんだって思った。


……ただ、飛鳥とは全然話さなくなって。


それがもの凄く苦しい。



林といるところを見ると、ぎゅうって胸が苦しくなった。

だけどそれは気の迷いなんだって思わせた。


自分の気持ちを、偽り続けた。






―――罰が当たったのかな。

自分の気持ちを正直に伝えていれば、瞬介も自分も苦しまずに済んだんだ。



罰が当たったのは、街中がイルミネーションで飾られてロマンチックな日だった。

聖なる日に、全ての終わりが告げられたのかもしれない。



そして、新しい始まりも告げられたんだ。





飛鳥、瞬介、ごめんね。


あたしは――――…。