パシン!!!
乾いた音が裏庭に響く。
「っ……」
「本当は、こんなんじゃないんだよ。
私が感じた痛みは」
「め…ぐみ…」
「だけど……、祥が大好きでしょうがないから、
これくらいで許してあげる」
「恵っ……」
「全部話してくれてありがとう。
恋人としての私達、楽しかったし、幸せだったよ」
「……あぁ」
「だから、明日からはリセットして普通に接しよう?」
「当たり前っ…!
むしろ俺がお願いするくらいだ」
「ふふっ。
じゃあ、彼女さんのところに早く行ってあげて??」
「………ありがと、な。
じゃあまた明日」
「また、明日……っ!」

