「祥ね、多分だけど浮気してる」
「え…??」
「夏休みくらい、かな。
結構頻繁に連絡くれてたんだけど、日に日に少なくなってった」
「うん…」
「それで、夏祭りに一緒に行こうって声かけたんだけど用事があるからって言われて無理だったのね」
「あ、あの時」
そう、
あの時あたしにも声をかけてくれたんだけど、あたしは盆の時期だったからおばあちゃんの家に帰ってて、無理だった時だ。
「1人で行くのも嫌だから友達を誘って行ったんだけど、
…みちゃったの」
「な、にを??」
嫌な風に鼓動を打つ心臓。
「祥が、他の女の子と手を繋いで歩いてるところ」
恵から発せられた事実はあまりにも、残酷だった。

