…やっぱりどことなく恵は元気がない。
「さ、お昼食べよ」
あたしがそう切り出すと、恵は口を開いた。
「…お昼食べながらでいいの、ちょっと聞いて??」
「え??うん、もちろん」
購買で買った、サンドウィッチの封を開けながら彼女は話し始めた。
「………私ね、祥と別れようと思う」
「えぇ!?」
いきなりそんな重い話題がくるとは思っていなかった。
でも、恵はいつもあたしの話を真剣に聞いてくれていた。
だから、あたしもちゃんと聞かなきゃ。
気合を入れなおして、また恵に話を聞き始めた。
「どうしてそう思うの??」

