ゆずかがどんどん近づく。 少しずつ、俺は走る用意をする。 どくん…どくん……。 鼓動も早くなる。 そして。 バトンを渡された今、俺は驚いた。 『頑張って』 ゆずかに口パクでそう言われた。 唇を読むことが出来ない俺だけど、何故か読み取ることが出来た。 俺はゆずかに答える。 『任せろ!!』 と。 瞬時、俺は全速力で走る。 トップのやつと大差はない。 距離を縮めて…、縮めて、そして。