「おかえり、飛鳥」
「ただいま、兄貴。
ってか何で珍しく出迎え…??」
青井律也。
俺の3つ上の兄貴だ。
兄貴はゆずかの姉さんである結芽姉と付き合っている。
付き合って…かれこれ3年経つんだそうだ。
きっとこの2人は結婚する。
だって、この2人はいつだって俺の憧れだった。
温厚で清楚な結芽姉と、誠実でしっかりした兄貴。
大学も同じところへ進学し、大学内でも有名なカップルだそうだ(by兄貴の友人談)
お似合いの2人。
「あぁ、っていうか飛鳥、お前」
「何??」
こそっと耳打ちしてくる兄貴。
「うちん家と結芽ん家の前で抱き合ってんなよ♪」
「ぶっ!!!!」

