「ひゃっ…」



噛んだあと、飛鳥は耳元でこう囁いた。





「好きじゃなかったら、キスなんてしねーよ??」


あたしの大好きな、その声で。



「なーんて」


「??」


「言ってもお前じゃまだ分かんねぇか(笑)」


「はあ!?」



たっ……、確かにあまり意味は分からなかったけど、

自分から言ったくせに何なのよ!!



…好きって『幼馴染』としてだよね??



自分で考えたことだけれど、チクリ、と胸が痛んだ。




「じゃ、おやすみ」


「おう」




その日は、とても星が綺麗だった。