「な……に??」



ぎゅーっとあたしを抱き締めたまま、飛鳥は問う。



「明日から一緒に行けるよな??」


まるであたしにねだるような甘い声で聞いてきた。


「うん、行ける。
ごめんね」


「一緒に行けるならいい。
それだけ聞きたかった」


「ん、分かった」



そう言ってあたしは飛鳥の腕の中から出ようとしたのだが…、



「飛鳥??」



飛鳥はあたしを放してくれなかった。



「…離れてくんじゃねえぞ」


「??」


何かをポツリ、と言うと飛鳥はあたしの耳を甘噛みした。