翌日。
いつものように飛鳥と学校へ行くと中庭で植物に水をあげていた林さんがいた。
林さんは飛鳥にだけ挨拶をするとまた水をあげていた…。
のだが。
飛鳥が林さんの前を通りすぎた瞬間、あたしはびしょ濡れになっていた。
「………え??」
訳が分からずただそれしか声が出ない。
すると、林さんが頭を下げてきた。
「…ごっ、ごめんね!!
水かけちゃって……本当にごめんなさい!!」
どうやら手元を狂わせて水がかかってしまったようだった。
「あ、だいじょう…」
ぶ、と言おうとしたのだが、飛鳥によって遮られた。
「こいつバカだから風邪ひかねえし、気にすんなよ」
「あ…うん、ごめんね、青井さん…」
「大丈夫、大丈夫」

