隣にいる飛鳥をちらり、と見る。
ね………寝てるだとう!!!?!?
飛鳥は黒板まで行ってなかった理由がそれか!!
隣だったのに全然気付かなかった(汗)
もうやだ…。
そう思うのには仕方ないでしょ。
その日の夜。
あたしは恵に電話して、全てを話した。
やっぱり恵はちゃんと話を聞いてくれていた。
『飛鳥とちゃんと話し合うしかない』
恵はそう言った。
確かにそれしか方法はないよね。
でもあたしは中々切り出せずにいた。
悪いのは自分。
分かっていた。
飛鳥の話をちゃんと聞かなかったあたしが悪いと。
だけど
話し合うことを飛鳥に切り出すことが出来ないまま、
体育祭の予行の日を迎えてしまった。

