じゃ、またあとでね。
そう恵に言われて席につこうとしたのだが…。
「おい!!ゆずか!!
随分と重役出勤じゃねえか!ああ!?」
「うっさい、武井」
武井は珍しくあたしをゆずかと呼んだ。
「まあ、いい。
えー、6時間目のHRはだな体育祭の仕事分担についてだ」
どこからも非難の声があがる。
「るせ、黙れ。
この間種目決めただろ??だから今日は仕事分担を決めるぞ」
あたし達の通う高校は2学期の初めに体育祭が行われる。
うちの高校は結構盛り上がるんだとか。
「はい、黒板に書いていくから好きな仕事をとれ。
早い者順な。はい」
武井がそういうと皆一斉に立ち上がり、黒板に自分の名前を書く。
あたしはどれでもいいや、そう思って皆がどくまで待った…。
しかし、その選択肢は間違っていたのだと気付かされる。

