頭のよいザリガニはもうひとつ、追いうちをかけるように言いました。
『それに僕らはザリガニだよ。エビじゃないんだ。』
そうキッパリと言いました。
『……僕らはエビにはなれないの?』
大きな夢を抱いていたザリガニは混乱しました。
『なれないよ。』
『どうしても?』
『うん。だから僕らはザリガニなんだよ。エビじゃない』
頭のよいザリガニはもう一度言いました。
すると、大きな夢を抱いていたザリガニは
『じゃあ……エビは諦める』
頭のよいザリガニはホッとしました。
叶いもしない夢をみるよりはこの池の中ののんびりといたほうが楽。そう思いました。


