あたしの爽

「あ...あれ?唯?!」


ふと、聞き覚えのある
可愛らしい甲高い声が
後ろから聞こえてきた

「あー♪やっぱ唯だぁ!
 私のこと覚えてる?
 神谷 莉緒だょ。」


神谷...莉緒

小学校6年の時同じクラスで
私立の中学行った親友だった子だ


「莉緒!元気だった?!」

莉緒は元気に首を縦に
強く振った

「ね、唯。この男の子だれ?」


恐らく、莉緒はあたしの横の爽の事を言ってるのだろう

「あ、吉岡 爽って言う子。
 さっき仲良くなったんだよ♪」


「へぇ...私、神谷 莉緒!
 爽くんだっけ?ヨロシク★」



「あ、あぁ...」

爽、何かさっきと
違う...暗くなった...

莉緒は自分の席を探すため
どっかへ行った