「たった二話ぶりなのに、すごく時間が経ってる気がします」

「む……」

「聞いてますか?聞いてませんね。ポスターばかり眺めて」

「む……」

「……、反省する気ないですね。まあ、そんなものが必要なのは貴方くらいですが…」

「む……」

「…そういえば、天スポの一面を飾っていた写真…、何やら男子生徒からの需要が高いとか」

「む……?」

「あの奥方ですからねぇ。モテない男子のオカズになってたりして」

「なん、だと……?」

「妄そ…、いえ想像は個人の自由ですからねぇ」

「……斬る」

「誰をですか」

「……誰だ」

「知りませんよ」

「む……、…」

「…今手当たり次第とか考えてますね。止めなさい」

「……む?」

「そんな何故分かった…、みたいな顔されても」

「……桐木」

「はい?」

「……まだか」

「ああ…、もう良いんじゃないですか?」


「――…すー」

「こはく」

「あ…、ごめんなさい。邪魔しました?」

「いえ、もう終わりました」

「良かった。味噌おでん、出来てますよ。皆さん食べ始めてますから」

「なっ…、奴等に全て食べられる。行くぞこはく」

「はいはい」


「…本当、あの人達の胃袋は測り知れませんね」



夕城家で二次会なう。