「こはく……何だその格好は」

「これ?可愛いよね…ちょっと恥ずかしいけど」


「こはく!恥ずかしがることなど無いぞっ!よく似合っているではないか」

「えへへ…本当ですか?」

「うむ!私はどこぞの侍と違って嘘は吐かないからな!」


「そうですねぇ。寅柄のビキニにショートパンツ。そしてファーのレッグウォーマーですか」

「誰に向けての説明すか」

「よくお似合いで……頑固侍には勿体無いですね」

「ふふ…ありがとうございます」


……あの、何か痛いんですけど。刃先が食い込んでるんですけど。


「奥方のイヤーンな姿見られてご立腹ッスか」

「黙れ」


……あの、視線で人を殺せそうなのが居るんですけど。寧ろ桃太郎が鬼みたいなんですけど。


「貴様等は帰れ」


「…は?」

「いきなり何を言い出すんでしょうね、この馬鹿侍は」

「奥方一人占め作戦?」

「もう、すーったら…」


とか言いつつ奥方も満更でもなさそうなんですけど。もう突っ込むの疲れた。


「いや、私はこはくともっと一緒に居たい!」

「ふざけるな」

「ふざけてるのはお前だ夕城」

「俺のこはくだ」

「私のこはくだ!」


「じゃあ飲みに行きます?」

「おお!それが良い」

「ふざけ……」

「僕も良いですか?」

「当たり前だ!こはくが居なくてどうする」

「わー、ありがとうございます。…すー、良い?」

「……む」

「結局弱いんスね」

「五人で飲むのは久しぶりだな」


え、俺は!?ねぇ、イジメ!?イジメじゃんっ!!


「さあ、行くか」


置いてかないでぇえぇええ!!






(何だかんだ言ってアイツ等が一番問題なんじゃねぇの?)

(ししょー…)

(仕方ねぇ。桃、食うか)

(食う!)



フルボッコは今日も続く